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From Tokyo to Mumbai (18) [2015 TYO-BOM]

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ダーリン母はダウンタウンより約1時間の郊外住まい。当然観光客なぞ寄らない場所なので、娘さんや私が歩いていると道行く人々は「What?」と言いたげな視線を投げかけてきます。近所をフラリと散策だなんてできません。買い物もしかり。いつもダーリン妹に同行してもらい現地語、現地価格に交渉。さらに彼女は半額近くまで値切ってくれるので大助かり。インドで生きるということ、信号のない道路を車が途切れると同時に横断することから、買い物、何事もサバイバル。

私達がインド滞在中、ほぼ同じ時期にカナダに住むインド出身の友人達もゴアやムンバイで休暇中。連絡を取り合って食事をしたり、家に招かれたりと楽しい時間を過ごしました。

友人Robertはカナダではアルコールも飲まず、物静かな男性。ムンバイで自営業オーナーのため、年の半分をインドで過ごすという暮らし。子供達はカナダに移民し、仕事に、学業に励んでいます。
招かれた場所はダーリン母宅よりリキシャで15分程の場所。平日は仕事場に近い場所で過ごし、週末のみ帰る家というその場所は庭一面に彼が手塩にかけて育てた盆栽がずらりと。日本のそれよりも大ぶりだけれど、何せ数が凄い。凄すぎて写真を撮るのをすっかり忘れましたが。

家の中はアジア、ヨーロッパと混ぜ合わせたアンティーク家具が並び、1点1点を思い入れたっぷりに説明してくれます。
「カナダでのより良い暮らしはどういう定義か?」と質問を投げかけたRobert.カナダでのビジネスチャンスを色々とリサーチしたけれど、インドで高収益を上げている現在の事業を投げ打ってまで腰を据える必要があるのか? とジレンマに悩んだそう。子供達の将来は人口の多すぎるインドでは機会も少なく、国外に出るケースが多くみられるけれど、一定の年齢を超え、更にRobertのように自国で成功している人が移民することはとても難しいこと。

そんなRobert宅では使用人が庭を手入れし、親類が料理を作り、と悠々自適な生活。主人としての使用人への態度がカナダで見ていたRobertとは全く別人だったのに、人間の複雑さを見てしまったような気分に。

ダーリン妹達との会話で「日本の学校は生徒達が掃除をするの?」と聞かれたので
「私の学生の頃は毎日掃除の時間があって皆で分担してやったものよ」と説明すると
「インドでは掃除は下層の人がすることだから、自分の子供が掃除させられるなんて親が許さないのよ。」とカースト制ならぬ階層社会の現実が未だ存在しているのです。

使用人もそのひとつ。ダーリン母も部屋掃除の女性、トイレ掃除の男性、ごみ捨ての男性と色々な役割の人々が毎日家を訪れ自分の仕事をしていくのです。インドの家族にとっては普通のことが、その扱いに慣れていない私には何とも気まずい。

そんな再発見もあった今回のインド旅。10年ぶりにダーリン一家が集まった貴重な日々でもありました。オーストラリア、カナダで育った子供達は「で、いつ帰れるの?」と毎日のように質問。笑
最後の最後までショッピングを楽しんだ娘さん、最終日前日には「メンディをするの!」と言い張り、彼女には甘~いダーリン妹が予約手配して家にて行うことに。好みが激しい娘さん、ネットで気に入った模様の写真をiPhoneに保存し、メンディをする女性はその写真を観ながら進めていくという次第。こういう所は手際がいいな、彼女。
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次に皆一同で会えるのはいつのことでしょう。
Thank you, family!
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コメント 2

しっぽ

ダーリンの家族もCecileさんに会えて嬉しかった事でしょう。
所変われば品変わるで、自分の生活習慣との違いが色々見えてきますよね。
by しっぽ (2016-01-28 17:45) 

cecileyvr

お~、しっぽちゃん
温かいコメントありがとう。
私に会えて嬉しかったとしたら本当に嬉しいです。1人異国出身の身としては、彼等の超ローカル話(人に関する話題ばかり)には全くついてゆけず、ニコニコと座っているだけだったけれどね。色々な意味を込めてインド、遥かなり~よ。
by cecileyvr (2016-01-31 01:52) 

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