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Die with Zero [Books]

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人生とお金は切っても切れない縁。死亡届を提出した後は課税通知が容赦なく送付され、借金がある場合はその返済義務も付加される。そして人々の不安は老後資金。いくらあれば程よく暮らせるのか?
ところが多大な貯金がある老人が亡くなり、財産分与の遺言を残さない場合は全ての金額は政府に収められてしまう。
貯蓄ばかりして人生を楽しまずに亡くなるとは何たることか!と警告しているDie with Zero
そう、死亡時に貯蓄額をZEROにできるのはまさに理想。
著者Bill Perkinsは20代の頃、友人が休職して数か月のヨーロッパ旅行に出かけた例を取り上げ、当時彼自身は無休で旅に出るとは考えられない、と保守的に構えていたけれど、旅行から戻った精悍な友人の姿に人生で大切なのはタイミングである、と学んだのです。30代になると仕事の責務も増え、バックパック旅行を数か月こなすことは不可能、更にホステルよりホテル泊が快適と知ってしまったので費用もかさむ、等々。
80歳の祖母に$10,000を贈ったBill,使い道の無い彼女が費やしたのはBillへのChristmas giftとして$50のセーターだけ。$10,000は80歳にとっては無価値であると間接的に述べています。

貯蓄、消費、家族構成、健康状態等は人それぞれ。例えば障碍者の子供を持つ年金暮らしの老夫婦はどうするのか、というような細かな問題には全く触れられていないのが却って潔い。

彼のポイントは「適切時に消費するのは浪費ではない」ということ。各自の健康チェックは医師に相談してくださいとのコメント付きで。これはある意味納得なのです。

先日の友人Annieの70歳パーティーは5年前の65歳パーティーゲストとは少々異なるメンツ。5年の間に亡くなり、もしくは外出困難になった人々がいるから。
Billは自身の50歳ではなく家族の健康状況等を考えて45歳時に盛大にパーティーを開催。これには大いに納得です。
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