Another Violetta [Music]
Facebook, Instagram, WhatsAppの画面と共にセルフィーが次々と表示されるステージ。
Opera de Parisの2019年「La Traviata」は時を一気に超えて現代へ。ViolettaとAlredoのやり取りもテキストメッセージ。衣装も今時。
更に自身の名前の香水広告まであり。
パリの娼婦からSNSのインフルエンサーになったVioletta.彼女の想いや時代背景は全く無視され、1つ1つのアリアもサラリと過ぎていくような雰囲気。
数秒でコミュニケーションが成立する現代と比べて、作品が発表された1800年代は手紙のみ。郵便事情も発達していたわけではないので、意思の疎通は遥かな時間がかかったのです。そのような状況下で病に倒れていくViolettaの心の襞は残念ながらこの演出では見ることができません。
主役はSouth Africa出身のPretty Yendeは容姿だけでなく声も美しい。この演出はまさに彼女の為に設定されたかのようです。
最期は自宅のベッドではなく、ブルーの患者服を身に着け病院のベッドに横たわるVioletta.
全く別の作品を観たような気分でした。
La Traviata (2019)
Conductor: Michelle Mariotti
Violetta: Pretty Yende
Alfredo: Benjamin Bernheim
Giorgio Germont: Jean-Francois Lapointe
2021-01-16 17:00
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コメント(2)
La Traviata(椿姫)はいろんなバージョンを観ていますが、この現代版は気になります。
Pretty Yende、METオペラでドニゼッティのLa Fille du Régiment(連隊の娘)とか見たけど、現代版ヴィオレッタの役も興味あるわ~
by いっこ (2021-01-17 08:58)
いっこさん
機会があれば是非。目からウロコのLa Traviataよ 笑。
Pretty,新鮮さが魅力よね♪
by cecileyvr (2021-01-17 09:49)