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From the Ashes [Books]

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カナダ先住民(indeginous)の人々は住居、教育等の環境不備そして長年にわたる文化の違いから不遇な生涯を送ってしまうケースが多々あります。学校中退、アルコール、ドラッグ中毒等もその一例。
ステレオタイプでIndigenousと言えばアル中だろう、と緊急患者を真摯に扱わなかった病院の実例は大きな社会問題にもなっています。

”From the Ashes”はindeginous Métis-Creeに属するJesse Thistleの自叙伝。
アル中、ドラッグ中毒者の父親から逃れるために母親は家を離れ、父親の逮捕により3兄弟が保護されたのはJesseが4歳の時。その後祖父母宅に預けられ多感な時期を過ごすことに。そして10代で父親と同じように中毒者になってしまうのです。

淡々とした文章でつづられている様子は後の著者のコメントで知ったのですが、過去を振り返るのはとても辛かったとのこと。確かにその内容は普通の少年の暮らしではなく、中毒者になっていく悲しい過程が繰り返されるから。
ヒッチハイクによりVancouver Eastsideでホームレス暮らしをしたことも語られています。

幸いなことにJesseは更生施設に入所し、時間をかけて自身を取り戻していきます。そして母親の先祖であるMétis-Creeに興味を抱き、施設に教えに来ていたオタワ大学の教師のつながりで学ぶ機会を得るのです。現在はYork Universityの人間学助教授として調査を更に深め、indeginousの人々のホームレス問題に取り組んでいます。

事実は物語よりも遥かに力強く心を揺さぶるものです。
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