SSブログ

A Suitable Girl [Movies]

A_Suitable_Girl_poster.jpg


結婚とは個人のつながり?それとも家族同士? いつの時代も女性にとっては欠かせないテーマである「結婚」。インドに住む女性達のドキュメンタリー映画「A Suitable Girl」。フェミニズムを遥かに飛び越したタイトルからカルチャーの違いがうかがわれます。

3人のヒンドゥー教徒女性の結婚をめぐる物語。
A: 29歳、教師。両親との3人暮らし。様々なマッチングイベントに参加するも手ごたえが少なく焦っている
B: 20代半ば。大都市New Delhiに住み、仕事も友人達とのショッピング、パーティーも満喫中。
C: 22歳、MBA保持者。金融機関勤務。結婚はまだまだ先の事としか考えられない

Madam X: Cの母親。マッチングメーカーとして様々なイベント手配を行うが自分の娘に対しては設定が難しい。義母から「他人の事よりも娘Cの結婚はどうするのか」と日々プレッシャー

自身の恋愛観、結婚観を超えた家族や周囲からのプレッシャーが北米とは遥かに異なる世界、インド。
Aちゃんは「今年こそは結婚できますように」と誕生日パーティーで周囲の人々からも声をかけられる。そして本人も相手が誰、ではなく「結婚すること」が大前提。イベント参加し何人かに会ってみたものの続かず、インターネットのサービスに登録。プロフィールを眺めながら母親に「どう思う?」といちいち確認。自己のなさもカルチャーの1つなのでしょうか。

Bさんは地方都市の衣料店の息子との結婚が決定。大都市生活を捨て、今まで特別な日にしか着ない民族衣装サリーを毎日着る生活へ。家族事業を手伝う予定だったのが、義父の体調が悪くなり家事を一気に背負うことに。自分の名を呼ばれることはなく、「XXの奥さん」という名称に自己を失う日々。

Cさんはマッチングメーカーの母親が選んだDubaiに住む男性に会うことに。Madam Xいはく「占いによると相性もぴったり。そしてMBA保持者だから」

バンクーバー近郊もインド出身者の人々が多く住んでいるのですが、彼等のローカル誌の求人欄を見ると「25歳男性。清潔、快活。XX大学法学部出身。英語可能。同様の学歴または英語が話せる20歳までの女性を探しています」等と本人ではなく親が投稿しているのを多く見かけます。

そう、本人ではなく親がかかわるのです。

Cさんの相手となる男性は「ヨーロッパだったら40歳で結婚ということもあるでしょうが、僕らのカルチャーはそうはいかないのです」この言葉に納得してしまいました。

3人は共に結婚します。その後の人生はどうなるか?
Aちゃん:幸せな結婚生活。毎日母親と電話でおしゃべり
Bさん:娘を授かり、家事、子育てに忙しい日々
Cさん:夫が務める会社で職を得て、共にDubai生活を満喫中。

結婚は人生の墓場? そうでもなさそうです。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。