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A Future for Memory [Entertainment]

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UBC Museum of Anthropologyはカナダ原住民アートは元より、世界各国の民俗学に関する資料を展示している貴重な場所。特別展示のA Future for Memory-記憶のための未来展を見るのが目的。
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入口でベビーカーと共に若いカップルに遭遇。なんと研修医のOwenファミリー意外な場所での出会いに互いにびっくり。彼がパパになっていたのも知らなかった。生後3か月のベビィはスヤスヤと眠っていました。エンタメの少ないバンクーバー、あるある状態です。

さて、この展示は東日本大震災後のアートと暮らしがテーマ。2011年3月11日より10年経過。
人々は「3.11」として知られるこの災害によって、自然と共生する生き方を人々は再考するようになった。また、震災の状況下であっても、人間にはモノを生み出し表現する欲求があり、また同様に自然にも生み出す力があることも改めて知った。(本展示説明より)

震災後の瓦礫の中に活花を添えた写真の数々、被爆した木々の表面を転写しメッセージと共に残すアート、現地の人々の声、写真等々。

10年前のあの日、私はバンクーバーでTVニュースを見ながら涙を流していました。翌日のカフェで現地新聞の一面に掲載されていた衝撃的な写真を食い入るように見つめていると「アナタは日本人?ご家族は大丈夫?」と優しく現地の人に声をかけられたのを覚えています。
この展示は数か月前から知っていたけれど、観るのが辛そうな内容なので尻込みしていたのです。
勇気を振り絞って行ってみると、感情を閉じ込めるようなコンテンポラリーなレイアウトにホッとして。
一番広い展示室には岩手県大船渡市の震災前の街並み模型がありました。
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これが…1軒毎に「山田さん」「田中さん」というように名前が書かれ、詳細に再現。手前のプラスチックプレートの高さが津波の高さ。街は飲み込まれてしまったのです。「手を触れないでください」という表示はあるけれど、さっと通り過ぎることができなくてじっくりと1つ1つを見つめてしまいました。「失われた街」模型復元プロジェクトは1/500の精度で作成されています。

この模型を見るだけでも足を運んだ甲斐がありました。行ってよかった。
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コメント 2

ラパン

凄い精密な再現模型!
これは世界を巡回させて見せて欲しい展示ですね。
近くで是非見てみたいわ。
by ラパン (2021-08-19 15:26) 

cecileyvr

ラパンさん
この殆どの家屋が波に飲み込まれてしまったのですよね。
一軒一軒を食い入るようにいつまでも見ていたので警備員のターゲットになってました 笑。
by cecileyvr (2021-08-20 09:34) 

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