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Doctors and Friends [Books]

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医学部同期グループ女子7人は卒業後夫々の専門医としてアメリカ各地で活躍中。10数年経ても定期的に連絡を取り合い、うち5人がスペイン旅行に出かけた際、アフリカで勃発したウィルスに感染してしまう。

Doctors and FriendsはCOVID-19感染が始まる前2018年に書かれ、2021年に出版。
別ウィルスではあってもその状況がCOVID-19と類似していること、そして5人の医師達だけでなく彼等の家族やボーイフレンド達が感染していく様は余りにもリアル。New Yorkの緊急病棟医師の1人は日々担ぎ込まれる患者達への対応に追われ、20時間以上勤務。疲労困憊の中自身の3人の子供達も育てなければならない、と精神的にも追い詰められていく様子は2020年の世界の状況そのもの。
ティーンエージャーの子供達はSNSに余念がなく、グループの連絡もテキストメッセージやZOOM、とまさに現実と重なる読みやすさにハマり、一気に読んでしまいました。まさにpage turner book。

著者Kimmery Martinは元緊急病棟医師。現在は医療現場を舞台とした小説家となり本作は3作目。各専門分野のにおける調査も深く行っています。

あとがきでは多くの医師や化学者達への感謝を述べると共にTo COVID: Fuck you. と、いかにもアメリカンなノリです。

因みにカナダでは緊急病棟医師になるには4年制大学卒業後、医学部にて4年間、そして5年間の研修医期間が必須です。最終試験合格、医師免許獲得後、運が良ければ直ぐに職に就くかあるいは更にフェローシップ期間を経るので、最低でも13年間、若しくはそれ以上の時間がかかります。

その期間と労力を捨てて作家になるとは、かなりの勇気と決断があったのでは。
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