Scents [Movies]
香りにまつわる映画が面白かったのでいくつかご紹介です。
Perfumes (2019)
調香師Anneは著明な香水の作り手。仕事に専念するあまりに人々を寄せ付けない雰囲気を作り更に仕事に没頭していく。運転手Guillaumeを雇ったところから彼女の世界が少しずつ動き始める。
仕事と性格というのは長年の内に影響し合っていくものと思います。超アバウトな人が会計士には向かないでしょうし、余りにも繊細で気弱な人が消防士や警官になることもないでしょう。
Anneの場合は? 微妙な香りを嗅ぎ分ける調香師だから神経質なことは予想できるけれど、ちょっと論外の人間。Guillaumeが放った一言「Merciもs'il vous plaitも言わないだなんて酷すぎる!」全く同感!
Nose (2021)
Dior社 最高調香師François Demachyを約2年間追ったドキュメンタリー「Nose」。世界中の香りの原産地を訪れ、フランスでは同社専門のオーガニック農園と契約し、1つの香水を生み出すまでの長い道のりが繰り広げられる。
フランスにおける香りに携わる人々の誇らし気な様子がとても印象的。特に女性達の素朴ながらもその美しさに見惚れました。
香りの映画と言えばPerfume: The Story of a Murderer (2006)。これは外せません。
香りは付けた人の体臭によって変化していくものですが、そのリアルさは恐怖の世界にも繋がっていくのです。原作を読むとさらにじっくりと楽しめます。日本語版も出版されているので、是非♪
"A woman who doesn’t wear perfume has no future.” – Coco Chanel
2022-03-12 16:16
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コメント(4)
共通したテーマの映画を見比べるのものおもしろいですね。「Perfume」はずいぶん前に見たきりですが、再鑑賞したくなりました。アラン・リックマンが存命でしたね。
↑zoomで大切な面談、無事に終わってよかったです。コロナ時代がちょうどそうした時期に当たる若者はたいへんですよね。授業に対面で出席できない、就職は厳しいなどと聞くと、たくましく乗り越えてほしいと願うものの辛いだろうなと。
by francana (2022-03-16 02:34)
最後の引用のシャネルのことばに笑ってしまいました~。わたしには未来はないんだな。。。と(笑) 私自身、香りにとても敏感で、私が不快だと感じる香り・匂いを放つひとに出会うと、もうそれだけで一歩退いちゃうんですよね。。。本当はとっても良いひとかもしれないのに。香りってすごくSubjectiveだなーって思います。なので、私もふだんは何もつけないんです。職場でも禁止になってるし。Cecileさんは香水を使われますか?
Patrick SüskindのPerfumeは衝撃的でした!先月NetflixでドイツのThe Perfumeっていうシリーズを見ましたよ~。ヘビーでした~
by paprica (2022-03-16 04:12)
francanaさん
こんにちわ~。Noseは面白い切り口でした。門外不出の世界、そしてあのDior社がオープンにしたというのも話題なのでしょうね。
↑Zoomインタビューに臨んだ学生達、数分の待ち時間におしゃべりしているグループと全く無口のグループに分かれていたのが興味深かったですよ。
by cecileyvr (2022-03-16 06:35)
papricaさん、
ハハハ~、シャネル女史にばっさり切られた感じよね。
私のオフィスも病院内なので”No scent is good sense”ポリシー。
そういえばインド出身編集者によるカナダ移民対象雑誌でカナダ生活へのアドバイスに「スパイスやオニオン等のニオイに気を付けましょう」という項目があったのを思い出しましたよ。
ドイツのシリーズ、面白そう‼
by cecileyvr (2022-03-16 06:44)