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Behind the keys [Entertainment]

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私の所属している合唱団は5歳から85歳まで約350名の大所帯。年齢により7グループに分かれて活動しています。運営は政府等の補助金、参加費、チケット売上等で賄われていますが企業または個人からの寄付金に頼る部分も大きいのです。

昨夜はFundraisingを目的としたコンサートBehind the keysに行ってきました。
場所は通常ホールよりも小さな空間。丸テーブルが設置され1ドリンク付き。演奏者との距離も近く、ワインを片手にリラックスした雰囲気で楽しみました。

ステージは合唱指揮者によるピアノ演奏とソプラノ歌手との共演。若くパワー溢れる歌声はオーラに満ちていて観客を魅了させてくれました。

寄付金集めが目的ということもあり、チケット料金は通常よりも少々高額。観客は80%が合唱団員。テーブルをシェアしたのは同じパートの人々。普段の練習時にはゆっくりと話す時間はないのでおしゃべりに花が咲きました。隣に座ったBeatriceは私よりも20歳年上。足や腰が痛いわ~、と言いつつもいつもポジティブで次の旅行プランを楽しそうに話しています。その隣のMaryはご主人も団員で同世代。
「Graceは今回の演奏会は曲が覚えられないからパスするって言っていたわ。Wendyは今シーズンが最後かも。健忘症が始まっているらしいから」と同世代団員の話にも及んで。

70代後半で元気に暮らしているだけでも凄いと思うのに、彼女達は更に毎週練習参加し、難曲を練習しステージに臨むという課題をこなしているのです。何と素晴らしいことでしょう。

周りを見渡すと観客はほとんどがシニアの団員達。数年後にはこのお金と時間に余裕のある人々が次々と消えていくことでしょう。その後はどのような展開になるのか、興味あるところ。

演奏の合間に指揮者がステージより曲目解説等を語ってくれたのですが、心に残った一言は
「演奏家達は神は信じないけれど、Bachを信じているのです」

観客一同大笑い。そしてまさにその通りだと思います。
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