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The Flying Dutchman [Music]

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Vancouver Opera公演The Flying Duchmanを観に行ってきました。日曜午後2時開演のマチネー、バンクーバーの人々はカジュアルなのでジーンズやスウェット、更にバックパックを背負っている人もいたりします。

ワーグナーオペラをバンクーバーで見られるとは しかも指揮者は私が所属している合唱団のLes。期待が高まります。

多くのオペラは歌手達がアリアを歌い終えると観客が拍手をし、しばし演奏が中断されます。
ところがワーグナーのオペラは演奏開始後は1幕終了まで全く途切れることなく音楽が続いていくので、歌手達にとっては休む間もない体力勝負の数時間。そして観客にとってはどっぷりと音楽に浸ることができます。

オランダ人船長が神を罵った罰で永遠に海をさまよい続けるという幽霊船伝説をもとに、ワーグナー28歳の時に作曲したもの。彼は7年に一度だけ上陸を許され、その時に彼に永遠の愛を誓う女性が現れれば救われるのです。
停泊先で出会った娘Sentaは幽霊伝説を信じており、肖像画をいつも見つめている。父親が連れてきた男性はまさにその当人。2人は互いに惹かれ合い、結婚の約束を交わす。
Sentaの愛はオランダ人を救うことができるのか?

Lesの指揮は重々しいワーグナーというより躍動感溢れる爽やかな色彩で暗い物語に光を添えていました。勢いがよい男性合唱の「水夫の歌」は息がぴったりと合って素晴らしかった。
主役を務める歌手達は素晴らしく、中でもSentaの元恋人Erikを演じたWookyung Kimの伸びやかな声には心打たれました。カーテンコールでの拍手も絶大でした。

劇的な終末で幕が下りると会場はヒューヒュー、ピーピーと大騒ぎ。「ブラボー」と声がかからないのもバンクーバーらしい。そしてカーテンコールの幕が上がると
Go ahead, take a picture! @vancouveropera の字幕が。
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ソリスト、オーケストラ、合唱団などの演奏者だけでなく、企画、舞台構成、演出、ステージマネジャー、舞台道具手配等々1つのオペラへの総動員数は100名を軽く超えます。まさに総合芸術。地元ファンのためにも息長く継続していきますように。
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Richrad Wagner ”The Flying Dutchman”
Conductor: Leslie Dala
Duchman: Gregory Dahl
Daland: Richard Wiegold
Senta: Marjorie Owens
Steuermann: Scott Rumble
Mary: Megan Latham
Erik: Wookyung Kim
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