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The Good Life [Books]

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1938年より開始されたハーバード大学成人学科調査は数十年に亘って各人に定期的に生活状況や近況を訪ね、参加者はその子供達にも及ぶ膨大な流れ。科学的実験ではなく実際の人々には夫々の人生の物語があるのです。
The Good Life”は調査結果だけでなく、夫々の人々の状況から得た結果を元に家族やパートナーとの関係、友人を持つことが如何に人生に大切か、等を提案しています。

調査に参加した人々のバックグラウンドは様々。世界恐慌を体験した両親に生まれた人、特別親しい友人は無かったのに調査をきっかけに友情が育まれたケース等々。その殆どがアメリカ東海岸に住む白人だけれど、1件のみシリア難民の男性ケースが取り上げられていました。
彼は学校では特別問題なく過ごしたものの常に劣等感を抱えており、親しい友人はいない。卒業後は従兄が経営するトラック事業に参加したので新しい同僚との出会いもなく、1人静かにトラック運転業務に従事。事業は順調に展開し、経済的理由から転職するタイミングを逸し40代を迎え「あの時ガッツがあれば違った人生を送れたに違いない」と振り返る。

友人や近所の人々との付き合いもなく静かな人生を送っていたBob、60歳で離婚後は奮起して近所のコミュニティセンターのイベントに参加。回を重ねるうちに気の合う人々と出会い、友情が生まれ80歳の現在では日々忙しく過ごしている。

1つ1つのエピソードがとても分かりやすく、まさに人生はドラマだなとページをめくるのが楽しくなりました。数十項目ある調査質問の中に「一緒にいて心休まる人は?」「アナタの事を一番良く理解している人は?」等の質問もあり、今の私には誰だろう、と考えたり。

友情についてブッダの言葉が取り上げられていました。弟子のアナンダが
「善き友人を持つことは修行の半分ですね」と言ったところ、ブッダは
「いや、アナンダ、善き友を持つことは、仏道修行のすべてなのです」

年を重ねても良き人生は広がっているのです。
It is never late to be happy!
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