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Spring in Tokyo (18)  [2015 Tokyo]

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6月で85歳を迎える父親は現役の書道家。働いている時は仕事帰りに習いに行き、リタイア後は趣味の道まっしぐら。カルチャーセンターや自宅教室で細く長く教えているのです。年に数回都内美術館等の展覧会に出品しているのですが、今回は運よく銀座のギャラリーでの展覧会時期にタイミングがあい、母と待ち合わせをして出かけました。しかもこの日は父親が現場の当番だったので3人で会えました。

写真の作品は百人一首。カルタ大の紙に書いてあるのです。一首が2枚になっていたから200枚。スゴイ!

そして父の作品。
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梅の枝… お父さん、読めないよ~(汗)。母も書道をたしなんでいるのでスラスラと読み説明してくれました。書く側としてはどの文字を選ぶか、そしてバランスをどうするか、と思考を凝らすのだそうです。日常生活とは程遠い日本文化、奥が深すぎます。書道をたしなむ人口も減っていくのでしょうね。

趣味とはいえ、書道連盟に加盟して作品を書き続けること40年以上、各展覧会の会議、展示当番等も未だにこなし、1人で往復2時間ほど電車に乗って教えに行っているというのは本当に素晴らしい。改めて趣味を全うしている父に敬服です。

文化活動の場が限りなく少ないバンクーバーで暮らしていると、趣味を持つことは本当に稀少なこと。それでも教会のボランティアやコーラス、コミュニティセンターでのレッスン等探せば何か見つかりそう。

私も父を見習って一歩踏み出してみよう。
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コメント 6

のせぞ

字を書くのはもっぱらWordで作成という昨今、達筆な人ってそれだけで凄く知的に見えますよね〜。
私の叔父も詩吟の家元ですけど、最近はお弟子さんも少なくなっているそうです。

こう言う日本芸能の継続を願っていますけど、自分がやるとなると、なかなか難しいですよね。
と言いつつCecileさんはなんでもチャレンジしそうだけど(笑)
by のせぞ (2015-04-25 05:04) 

ラパン

お父様、書道家だったのですね。私は、小学生の時から中学まではずっと地元のかなり年配の書道家さんのところで習っていました。
筆を持つのは大好きで、今も一番好きな文房具かも。でも、このレベルには付いていけません〜。究極のミニマリストですよね、書道って。装飾の多いヨーロッパにいると余計に感じます。
ところで、下のオーバカナルのタルトなんだけど、、、私はちっちゃい!と思いました、、笑。パリはその倍あったり、、。
by ラパン (2015-04-25 18:46) 

cecileyvr

のせぞさん
日本で暮らしている時は日本文化の大切さを感じずに生きてきたけれど、離れてみて分る素晴らしさですね。探せばバンクーバーでもいけばな等の教室があるようだし。
詩吟の家元とは叔父様も高尚な。のせぞさんも唸ってください~。
by cecileyvr (2015-04-27 02:01) 

cecileyvr

ラパンさん
さらさらっと筆書きのラパンさんの文字と絵、大好きです♪
バンクーバーにも女性の書道家がいらっしゃるのですが、ハートのマークと合わせて「愛」と書いたりしてそれはアートの世界。きっと父に言わせたら???だろうけれど外国人には受け入れやすそう。

↓ タルト、パリと同じ位のサイズだったのよ。比較写真を撮るべきだったわ。笑
by cecileyvr (2015-04-27 02:04) 

いっこ

うちの父は趣味で水墨画、母は短歌。そして二人とも仏教(お寺)のお参り。
親が元気にいてくれるのが子にとっての一番の感謝だよね。
母の体調が思わしくないから心配の種、、(自分のところでは書けないからちょっと呟き)

by いっこ (2015-04-29 09:39) 

cecileyvr

いっこさん
お母様、その後いかが? 早く体調が安定されることを祈ります。
友人達との再会でも両親の健康の話題が多く出ました。何が起きても受け入れられる自分でいたいと思います。自身の健康も大切にしないと、ね。
by cecileyvr (2015-04-29 10:48) 

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