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2019 Tokyo (10) [2019 Tokyo]

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お友達絶賛の今をときめくピアニスト辻井信行氏。コンサートチケットは入手が難しいそうですが、ラッキーな事に無事確保。しかもサントリーホールのステージ後方席。写真撮影は禁止でしたが、休憩時間にこっそり。今回はオルフェウス室内管弦楽団との共演。演奏者の譜面まで見えるので興奮度も上がります。

ロッシーニ:セビリアの理髪師 序曲
ラヴェル:クープランの墓
ラベル:ピアノ協奏曲ト長調
メンデルスゾーン:交響曲第4番

演奏が始まりました。何と指揮者がいません! 弦楽器16名と管楽器10名の人々はコンサートマスターの呼吸と動きに合わせて確実に、そして自由自在に奏でていくのです。しかもあの細かい動きの「セビリアの理髪師」。初体験の演奏をステージ後方から眺めるというこれも初体験。目からウロコです。

そして2曲目。弦楽器のメンバーが一気に席替え。1曲目のコンサートマスターは2番バイオリンの後方席に移動しているではありませんか。これは一体? 普通のオーケストラはコンサートマスター、サブコンサートマスターという席はあっても、1番バイオリンから2番バイオリンパートに移動することはまずありません。
後で調べてみるとOrpheum methodと言われる「誰もがリーダーシップを取れる」手法を用いているのです。この夜の演奏も曲ごとに違うコンサートマスターで素晴らしい演奏でした。

そしていよいよ辻井氏の登場です。出生時より眼球に障害があり、盲学校で学び、ピアノを習得。その後は世界各地のコンクールで賞を獲得し活躍中。
目が得ないのにどうやって演奏するのか? という素人の疑問は全く無視するかのようなリズム感溢れる瑞々しいラヴェルを熱演。またもや目からウロコ。

アンコールはそれはそれは美しいピアニシモの曲だったのですが、ある男性のイビキで一部かき消されたのはとても残念でした。

サントリーホールの音響の良さ、小さなイビキも咳払いも全て拾ってしまうのです。
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