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Where the Light Enters [Books]

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米国大統領夫人はFirst Ladyの呼称があります。副大統領夫人(Second Lady)を8年体験した後First LadyとなったDr. Jill Biden。そう、彼女は教育学の博士号を持っています。
政治家の夫を支えつつコミュニティスクール等で教師を続け、子育てをしながら学位を習得した努力家。彼女の自伝「Where the Light Enters」。

夫婦共に高学歴、弁護士であったオバマ夫妻とは異なり、地道に自身の道を築いていくJillの根本は夫Joe,そして彼の2人の子供達への愛が根本にあります。

妻と1歳の娘Naomiを交通事故で失ったJoe。後部席に乗っていた2人の息子(当時2歳、3歳)は命を取り留めました。家族を失うという痛みを抱えたJoeと出会ったのは3年後。5回目のプロポーズでようやく承諾した背景には既に深い絆を作っていた息子達の強力な希望があったようです。

Joeがいかに強い人間であるかを彼女は語っています。ある日彼が「Naomiは今年で40歳になる」と漏らした言葉に深く心を揺さぶられたJill。言葉だけではない深い愛が浮かびます。

副大統領時に長男を脳腫瘍で失くし、葬儀の後に襲撃テロ発生地に向かい、遺族達を弔問する立場である夫妻には人間としての感情、痛みと闘わなければならない任務があるのです。

大切な事は1人の人間としてどう生きるか。この本はそれを教えてくれました。
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