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Gratitude [Books]

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2015年に亡くなった神経内科医Oliver Sacksは患者の治療だけではなく、彼等への処方を詳細に記録し出版するだけでなく、医療分野から幅広く知識を掘り下げ、拡大して数々の著書があります。彼の知的でユーモアのある文章は惹かれるものがあります。

コンピューターも携帯電話も使わず、手書きメモのような膨大な原稿を本に仕上げるのは編集者の多大な才能が必要。30年以上彼の編集者兼アシスタント、そして良き友人であったKate Edgaを知ったのはドキュメンタリー「Oliver Sacks: His Own Life」を観てから。余命数か月の宣告を受けた彼はアシスタント、パートナー等に全てを伝え、命の続く限り生きると宣言します。

ゲイであることを自覚した1950年代のイギリスでは同性愛は罪。母親から生まれた来たことをなじられたことは後年も大きく彼の人生に影を落とします。
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家族、友人、同僚等彼の人生に関わった人々を交えて綴った自叙伝”On the Move”。おそらく多くの保存した資料を元に書き綴ったのでしょうが、1つ1つの出来事をこんなにも詳細に綴るとは、と目を見張りました。

そして私の好きなエッセイ集”Gratitude”。書くことは喜びである、と語っているOliver.
死の直前まで創作活動に挑み姿に心を打たれました。
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感謝の気持ちに溢れています。私は愛し続け、愛され続けてきたのです。多くのものを与えられ、そして返してきました。とりわけこの美しい惑星にて命を与えられ、思考できる動物であることは大きな特権であり冒険でした。
Oliver Sacks
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