Yokoso Japan (9) [2022 Japan]
ランチの後は歌舞伎座へ。5月の演目は3年ぶりの団菊祭。建物を目の前にするだけで気分が高まります。
座紋「鳳凰丸」は歌舞伎座の創設者の一人である福地桜痴が、新築した自宅の釘かくしに用いたこの紋をいたく気に入り歌舞伎座の紋に採用したとのこと。立派ですね。
暑い中着物で訪れている人も数名見かけました。私も少しだけお洒落して。ところが隣の男性は素足にスニーカーでちょっとがっかり。
席に着くとマスクとフェースフィールド着用の係員が「お話をしないでください Please do not speak」の看板を持って会場内を歩いています。Do not speakとはこれいかに。周りを見渡すと観劇に感激しているご婦人方がおしゃべりに夢中。ああ、このことなのね。
コロナ状況下のため和楽演奏者達は全て首元まである長いマスク着用。それでも良く通る歌声は流石です。
演目は「暫」(市川海老蔵、市川左団次ら)
スーパーヒーローの元祖とも言える物語。清原武衡が、自分の意に従わない人々を家来に命じて斬ろうとするところに、「しばらく」という声とともに鎌倉権五郎が登場し、人々の命を助けるというストーリー。江戸庶民達も大いに楽しんだことでしょう。花道での見得、そして舞台中央での元禄見得は本当に素晴らしかった。終わると同時に隣の見知らぬ女性に「いや~素晴らしかったですね~」と声をかけてしまいました。まさにこの錦絵のごとく。
休憩後は「土蜘」(尾上菊五郎、尾上菊之助、尾上丑之助)
病に臥せっている源頼光の所に現れたのは比叡山より来た僧の智籌。僧は、頼光の病平癒のための祈祷を始めます。実の正体は日本を魔界にしようと企む蜘蛛の妖怪。白い蜘蛛の糸を投げかけ頼光の四天王達との派手な立廻りが繰り広げられます。
今回の公演では2組の親子三代ー音羽屋(菊五郎、菊之助、丑之助)萬屋(時蔵、梅枝、小川大晴)共演というお目出たさ。代々引き継がれる芸を思う存分楽しみました。
2022-06-01 15:00
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