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The Postcard [Books]

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いつも楽しみにしている読書家マダムのブログから知った”The Postcard”。早速図書館で予約をすると何と12週待ち!ところが時折1週間限定で貸出可能メッセージが送付されることがあり、この本もその対象に。早速借りてきました。

2003年に届いた差出人不明のポストカード。そこには第二次世界大戦中アウシュビッツで亡くなった曾祖父母とその子供達の名が記されているだけ。Anneは母親Leliaと共にカードを巡って封じられた家族の歴史をたどっていく。
一方Anneの6歳の娘は学校でクラスメートから「みんなユダヤ人はあまり好きじゃない」と突き放される。奇しくも同じ経験を10歳前後で体験しているAnne(著者)と彼女の母親。時代を超えてもユダヤ人に対する対応は大差がない。彼等の歴史を知っての行為なのか、単なるステレオタイプに従っているだけなのかは別として。

家族の歴史を手繰っていく中、フランス人として教育を受け、伝統的なユダヤ人家庭ではなかったAnneは自身をユダヤ人とは深く認識しないまま成人となり、ユダヤ人の集まりで祈りの言葉も全て解せず「都合の良い時だけのユダヤ人」と指摘される。

5世代に及ぶユダヤ人文化。封印された事には大きな理由があったのです。
母親の愛情が薄く孤独な子供時代を過ごしたLelia、過去を語らなかった母親の事情を理解するには数十年の時間がかかってしまったのが何とも悲しい。

読み始めたら止まらなくなり、3日で読み終えてしまいました。
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