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For the Feast of teh Assumption of the Blessed Virgin Mary [Music]

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8月15日は聖マリアが人生の終りに肉体と魂を天に捧げた記念日。Holy Rosaly Cathedralで行われたラテン語ミサの聖歌隊プロジェクトに参加しました。8週間練習の成果は如何に?
初めての2階からの眺め、絶景かな。振り向くとオルガンのパイプがズラリと。
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ルネサンス期の作曲家William Byrd没後400年の2023年に彼の曲を歌うとは何という奇遇。
一見簡単そうな譜面なのに、なかなかどうして。掴みどころを見つけるのが難しくて怪し気な音程箇所をいくつかミスしてしまいました。600年前の人々はきちんと歌っていたのでしょうね。
それでも天上の高い教会内に響き渡る歌声は気持ち良く、まさに天に上る気分で楽しみました。
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とても印象深く、有難い体験でした。
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Goodbye Tony [Music]



80年以上に亘り活躍していた歌手Tony Bennettが亡くなりました。享年96歳。
88歳の2014年にはLady Gagaとのデュエットを発表。安定した歌唱力と長年の経験による柔軟なセンスが現代のディーバLady Gagaにマッチして新たな魅力を大発揮。2021年95歳時には最後のアルバムLove for Saleを発表。そのパワフルな歌声には圧倒されます。
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近年アルツハイマー症を発症していたTony.最後のコンサートの2週間前のリハーサル時にはLady Gagaを「Hi, sweetheat」と呼びかけたものの、彼女を認識していたかどうかは不明。CNNドキュメンタリーではステージ前の控室では何を歌うかも分からない様子。ところがステージに上がるや否や見違えるほどのパフォーマーに。そして彼女を「Lady Gaga!」と観客に紹介し、その姿に感激している彼女。

彼の姿に身近だった人を重ね合わせました。
「地元の人々に音楽を」という想いで吹奏楽団を立ち上げ、50年以上団長、会長を務めたM氏。晩年はTonyと同様アルツハイマー症を患い、全てが忘却の彼方へ。
とある吹奏楽イベントに奥様と共に客席に。アナウンサーが「20年前にこの音楽会を始めたのはM氏です」と紹介し客席の彼にスポットライトが。すると彼はすっくと立ちあがり観客の拍手に応え、右手を次の人へと促すジェスチャーを取ったのです。

何が人々のスイッチを入れ、何事もなかったかのように堂々と振舞えるのか。
それは経験なのか記憶なのか… 人間とは不思議な生き物。与えられた人生を思い切り楽しみたい。

Thank you for your music and rest in peace, Tony.
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2023 Summer project [Music]

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2023夏は新たな合唱プロジェクトに参加。ラテン語ミサの教会音楽を歌います。昨年の夏は約250人の大合唱グループで今一つ達成感が少なかったので今回は少数でじっくりと楽しんでみようかな、と。

昨夜は練習1日目。約40名程でしょうか、顔なじみの合唱団メンバーや元メンバーもいて気分が上がります♪ ミサの流れに沿って歌われるグレゴリア聖歌。■が並ぶ音符は歌い慣れている人々に合わせて。
ミサ曲の楽譜は小節の区切りがありません。拍数の基準はあるけれど他パートのタイミングに合わせて歌っていくのです。これがなかなかトホホで。
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隣に座った体格の良いソプラノ女性はドスドスと足踏みカウントをしながら歌っていましたよ 笑。

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ルネサンス期の作曲家William Byrdのミサ曲。400年以上の歳月を超えて歌います。
5週間、楽しんでいきましょう~♪
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Requiem [Music]

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レクイエムは死者の安息を祈る教会ミサの流れに則った楽曲。モーツァルト、フォーレ、ブラームス、
ヴェルディ、ベルリオーズ等々が作曲しています。

音楽には勇気づけられ、または癒され、と不思議な力があるけれどレクイエムやミサ曲には癒されるだけでなく、まさに天からの恵みに満たされた真摯な気持ちになります。

信仰心は別として音楽に身を委ねてみるのも気分が解放されますね。今日はDrufle作曲のレクイエムをどうぞ。

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Tubular Bells [Music]

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今シーズン最後の合唱コンサートはピアノ2台とパーカッショングループとの競演。
コンサート前日のリハーサル、目の前に立ちはだかるのはチャイム。指揮者はベルを叩く彼の腕の隙間からこっそり見え隠れの立ち位置。いやぁ、どうなることでしょう。

今回は3つの小曲。短いながらも中身が濃く、半音階が続く難曲やジャズっぽいフレーズが続く曲と夫々異なるキャラクターを楽しんで。

Jonathan Dove: Ring Out Wild Bells
Stravinsky: Symphony of Psalms
Mike Oldfield:Tubular Bells

そして、コンサート当日。やっぱりチャイムは不動の位置 涙。
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最後のリハーサルで数名がリズムを間違え、テンションが上がった指揮者は「100%の自信がないなら歌わないで。たった1人のミスで全てがぶち壊されてしまうから」ははっ、全くその通りです、ハイ。
カップルのピアニストデュオ、旦那様のお父様が先日亡くなられ、コンサート中止も危ぶまれたけれど、幸いな事に別ピアニストを見つける事が出来てコンサート開催の運びとなったのです。指揮者のテンションが上がるのも致し方ありません。

そしていよいよ本番。シーズン最後のエネルギーを注いで、そして音楽を楽しんで。
怪し気な箇所も無事こなし、途中止まることなく最後まで皆で演奏仕切ることができました。

今シーズンは全てのコンサートに参加できたことが何より嬉しい。歌は体調管理が最優先。元気でないと美声も出ませんからね、フフフ。
演奏後は皆笑顔でWe did it!!!と讃え合って。来シーズンの曲もいくつか発表されまたまた楽しい時を過ごせそうです。

Have a great summer everyone!
Thank you for music.
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The Flying Dutchman [Music]

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Vancouver Opera公演The Flying Duchmanを観に行ってきました。日曜午後2時開演のマチネー、バンクーバーの人々はカジュアルなのでジーンズやスウェット、更にバックパックを背負っている人もいたりします。

ワーグナーオペラをバンクーバーで見られるとは しかも指揮者は私が所属している合唱団のLes。期待が高まります。

多くのオペラは歌手達がアリアを歌い終えると観客が拍手をし、しばし演奏が中断されます。
ところがワーグナーのオペラは演奏開始後は1幕終了まで全く途切れることなく音楽が続いていくので、歌手達にとっては休む間もない体力勝負の数時間。そして観客にとってはどっぷりと音楽に浸ることができます。

オランダ人船長が神を罵った罰で永遠に海をさまよい続けるという幽霊船伝説をもとに、ワーグナー28歳の時に作曲したもの。彼は7年に一度だけ上陸を許され、その時に彼に永遠の愛を誓う女性が現れれば救われるのです。
停泊先で出会った娘Sentaは幽霊伝説を信じており、肖像画をいつも見つめている。父親が連れてきた男性はまさにその当人。2人は互いに惹かれ合い、結婚の約束を交わす。
Sentaの愛はオランダ人を救うことができるのか?

Lesの指揮は重々しいワーグナーというより躍動感溢れる爽やかな色彩で暗い物語に光を添えていました。勢いがよい男性合唱の「水夫の歌」は息がぴったりと合って素晴らしかった。
主役を務める歌手達は素晴らしく、中でもSentaの元恋人Erikを演じたWookyung Kimの伸びやかな声には心打たれました。カーテンコールでの拍手も絶大でした。

劇的な終末で幕が下りると会場はヒューヒュー、ピーピーと大騒ぎ。「ブラボー」と声がかからないのもバンクーバーらしい。そしてカーテンコールの幕が上がると
Go ahead, take a picture! @vancouveropera の字幕が。
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ソリスト、オーケストラ、合唱団などの演奏者だけでなく、企画、舞台構成、演出、ステージマネジャー、舞台道具手配等々1つのオペラへの総動員数は100名を軽く超えます。まさに総合芸術。地元ファンのためにも息長く継続していきますように。
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Richrad Wagner ”The Flying Dutchman”
Conductor: Leslie Dala
Duchman: Gregory Dahl
Daland: Richard Wiegold
Senta: Marjorie Owens
Steuermann: Scott Rumble
Mary: Megan Latham
Erik: Wookyung Kim
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Let's practice [Music]

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5月の合唱団コンサートは2回。1つは5歳から80プラスまでの8グループ全員参加のファミリーコンサート。各グループで数曲、そして全体で数曲歌います。
歌うどころかステージに乗った途端に緊張のあまり泣き出す子、隣に並んだ子と喧嘩している子、客席にいる両親に手を振りまくって興奮している子等々を見るのも楽しみの1つなのです。

そして大人コンサートは小曲を3つ。小曲ながらも不協和音が続く曲者もあり。さてさて、どうなることやら。

ゆるりと楽しんでいきましょう~♪
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Missa Solemnis [Music]

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既に完全に難聴であったBeethovenが4年の歳月をかけて作曲したMissa Solemnis。オーケストラ、ソリスト、そして合唱と大規模かつ難曲のため演奏機会は少なく、何とバンクーバーでは1996年以来の再演。
コンサート前のリハーサルは火曜夜、金曜夜、そして土曜朝と忙しくこなし、土曜夜の本番を迎えました。

コンサート直前に指揮者はメンバー達にいつも素敵な言葉をかけてくれるのですが、今回は
「かなり難しい曲に挑戦してくれてありがとう。後は素晴らしい音楽を楽しんで 今日は丁度母が亡くなって7年目の日。大切な誰かの為に歌ってください」と涙を誘うメッセージ。
ミサ曲は教会典礼に則っているのですが、この曲は強弱も激しくそれはそれはドラマティックな展開。
Benedict は天から降り注がれる煌めきのようなバイオリンソロが続き、涙がでそうに美しい曲。コンサートミストレスは見事に奏でてくれました。

実は金曜日から風邪のひきはじめの体調だったのでビタミンをたっぷりとり、クスリを飲んで乗り切りました。昨年はコンサート当日にベッドから起きれず、泣く泣く欠席したので今年は是が非でもという気合でね。
素晴らしい音楽を約75名のメンバーと共に歌えた機会に感謝です。
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Lohengrin [Music]

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晴れ上がった土曜の朝、9時開演のMetropolitan Opera Live in HD "Lohengrin"を観に行ってきました。
休憩を挟んで約5時間のオペラ、コーヒーとキャロットケーキ持参でいざ
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鳥肌が立つほど美しい弦楽器の前奏曲から幕が開くと、そこは暗闇の世界から見え隠れする月。まるでMarvel映画のよう。今やオペラのステージは大道具や照明だけでなく映像イメージも大きな割合を占めているのです。

イタリアオペラは有名なアリアが終わると途中で拍手が起こり、一息つけるのですが、ワーグナーは始まったら幕の終わりまでとどまることがないので、音楽と物語にどっぷりと浸ることができます。
舞台上の人々の衣装は全員同じ黒いマント。ところが手を広げると中は白、グリーン、赤と幾重にも重なっており、この色違いが場面展開にとても効果的なのです。

白鳥の騎士ローエングリンはブラバンド公国の公女エルザに対し夫となり領地を守ることを告げる。条件として自分の身元や名前を決して尋ねてはならないと。エルザはこれを承諾し、2人は婚礼を迎える。
ところが魔法使いオルトルートの仕業でエルザは彼に対して疑念を抱きはじめ、彼に名前と身元を教えてくれるように迫ってしまうのです。

”エルザの大聖堂への入場”の音楽は純粋なエルザを表すかのような美しいフルートで始まり、次第に荘厳な響きに繋がっていく美しい楽曲。「結婚式には絶対この曲をBGMにします」と高校生の頃オペラ好きの恩師に言うと「あー、この後悲劇につながる話だからやめたほうがいい」とたしなめられましたっけ。
そう、悲劇が待ち受けているのです。

LIVE in HDの良さは幕間に歌手へのインタビューや舞台裏を見せてくれること。今回は指揮者Yannick Nezet-Seguinによる簡単な曲解説があり、和音の違いで夫々の登場人物が示されるという箇所がとても勉強になりました。

歌手達は皆素晴らしく、中でもLohengrin役Piotr Becza?aの清々しい声と王の威厳たっぷりのGunther Groissbockに惚れ惚れ。
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Wager ”Logengrin"
Conductor: Yannick Nezet-Seguin
Lohengrin: Piotr Becza?a
Elsa: Tamara Wilson
Ortrud: Christine Goerke
Teramund: Evgeny Nikitin
Herald: Brian Mullgan
Heinrich: Gunther Groissbock
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Beethoven [Music]

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4月の合唱コンサートはBeethoven ”Missa Solemnis”をアマチュアオーケストラと共に演奏します。
指揮者はカナダ国内はもとより、北米、ヨーロッパ等でプロオーケストラやオペラを指揮している人。なので話題も豊富。限られた練習回数で如何に精度を上げていくかが彼の課題。アマチュアの私達を持ち上げて、飽きさせないように、と練習中も色々なエピソードを混ぜて説明してくれます。

ある日はベートーベンにまつわる本の話題。”The Ninth”は交響曲第9番を作曲した1824年の世界事情も含めた興味深い本。楽曲のスコアを細かく砕いて説明している箇所があるので音楽好きな人にとってはたまらない魅力溢れる内容です。

”Missa Solemnis”は5楽章約1.5時間に及ぶ大曲。美しく静かな宗教曲というよりそれはそれはドラマティックな交響曲のよう。強弱記号もピアニッシモの1拍後はフォルテッシモと流れも激しいのです。
ベートーベンは5年の歳月を費やし、独自の歌詞解釈と交響楽的手法によって、まれにみる個性的なミサ曲を完成したのです。

カレンダーを良く見たら本番までは後3回、オーケストラとソリスト達とのリハーサル2回の練習のみ。
さて、どうしましょう?

エンジンがかかるのが遅い私としては、まずは脇道から攻めることに。
YouTubeの演奏を真剣に聴きながらスコアをチェック。全曲の流れをつかむためにBGMにも。
そして昨日は映画Louis van Beethoven (2020)を楽しみました。
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少年時代と耳が不自由になった後年の暮らしを交互に映し出す興味深い作品でした。複雑な彼の心境は作品にも大きく反映していると思われます。

あ、実際に歌う練習もしないと
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